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ダイステッチワークの歩み

ダイ・ステッチワーク小倉ゆき子がかつて渋谷の東急ハンズで刺しゅうの講座を持っている時、一日教室も合わせて頼まれました。何かやさしく簡単に出来るものは無いかしら、とハンズの中で探し出したのが“クロスマーカー”でした。その少し前にカットワークの講習をしたばかりでしたので、その図案の切り取る部分を塗って染めてみました。あとは周りをやさしいチェーンステッチで刺しました。1985年 ダイステッチワークの誕生です。

カットワーク風の図案での一日教室はとても好評でした。気をよくした私は次々に作品を作り、1986年 ダイステッチワークによる、初めての作品展を東急本店で開きました。見て下さる方々は目を見はり、ペンもさる事ながら図案が飛ぶ様に売れました。(ダイステッチワークは図案が命です。)

また当時カットワーク風に見せる為、私が使用する色は12色のうちグレーまたはブラウンでした。欲を言えばもう少し淡い色が出来ないものかしらと、染色ペンの会社にいきなり電話をしました。そしてその社長さんが上京、沢山の作品を見て下さり、すぐにパステルカラー6色を出して下さる事になりました。

ダイ・ステッチワークその上、すぐに本を作りたいと私も動きました。そこで出来たのが“ニュー刺繍”染め&刺繍の新しい手芸ダイ・ステッチワーク作品集(主婦の友社)です。1986年の事です。そしてその年のホビーショーでは本と一緒に発表しました。大反響で本も材料もよく売れ、NHKテレビ手づくり礼賛(お昼のニュース番組中)でも紹介されました。

そしてその年から数年間、ダイステッチワークの指導者養成講座も開きました。今、私と一緒に小倉教室の講師として活動している人たちは、その時ダイステッチワークの講師の資格を取った方たちです。(当時“ダイ・ステッチワーク”のビデオも制作しました)

その後は次々と作品展や講習、そして雑誌などでも取り上げられ現在(2010年)に至っています。ダイステッチワークが生まれてから25年、私小倉ゆき子はこの間にリボン刺しゅうやビーズ刺しゅう、またその他の作品つくりに追われながらも、毎年ホビーショーでは必ず、ダイステッチワークの作品を講師と共に紹介してきました。